イスラーム史 52340001

神田 惟

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1単位 2021年度4Q(後期) 月曜4限 教養 知の源泉/歴史学 2〜4年

Purpose

視覚資料の検討を通じ、イスラーム文化の史的・地域的展開を学びます。

Target

本講座は、ムスリムのために/ムスリムによって7世紀以降に主に中近東で作られた文化財についての知識を時系列順に習得することで、彼らの価値観を共有し、グローバル化の時代を生き抜くために必要な想像力・創造力を身につけることを目指します。

Contents

  • 「イスラーム」の教義と各宗派の違いについて概観したのち、この教えがムスリムのために/ムスリムによって作られた文化財(工芸品・写本絵画・建築)にどのような特色をもたらしたのかについて多角的に検討します。

  • ヒジュラ暦元年である622年以降、これまでビザンティン・サーサーン文化の影響下にあった地域の文化が、どのように「イスラーム」化していくのかについて、シリアおよびイラクを中心に考察します。

  • シリアおよびイラクを中心に発展した「イスラーム」文化が、西はスペイン、東は中央アジアに及ぶ広範な地域で、地域性・民族性を帯びながら独自の発展を遂げていく過程を学びます。

  • 10世紀以降イスラーム化したトゥルク系民族は、中央アジアから西へ移動しアナトリアにたどり着きました。その過程で広まっていった「トゥルク・イスラーム」文化とはどのようなものであったのかを、検証します。

  • モンゴルの西方遠征以降、特にイランを中心とした地域で好んで用いられるようになった中国由来のモチーフ(鳳凰、龍、蓮など)が、「イスラーム」文化においてどのように解釈されていったのかを検討します。

  • 十字軍時代は、聖地奪還・国土回復をめざすキリスト教徒と、ムスリムとの「対立」の時代であると解釈されがちです。この解釈が本当に正しいのか、ムスリムのために/ムスリムによって制作された文化財を見て、討議します。

  • オスマン・サファヴィー・ムガル帝国が鼎立した時代は、大航海時代とも重なります。世界規模での人・モノ・技術の移動が「イスラーム」文化に及ぼした影響について学びます。

  • 19世紀以降、世界中の多様な文化は、急速に普遍化・均質化の様相を呈していきます。これまでの授業を振り返りつつ、「イスラーム」文化「らしさ」とは何か?(そのようなものはそもそも存在するのか?)を考察していきます。

References

『すぐわかるイスラームの美術−建築・写本芸術・工芸』(桝屋友子/ 東京美術/2,160円[本体])ほか

Task

期末試験は、①レポートもしくは②ポートフォリオ+小レポートのいずれかを選択することができる。①を選択した者は、初回授業時にこちらが指定したレポート課題(計2000文字以内)を、②を選択した者は、授業内で扱った1つまたは複数のムスリムのために/ムスリムによって作られた文化財からインスピレーションを得て制作した作品1点とその解説(500文字以内)を、こちらが指定した期日までに、[email protected]にデータで提出すること(②を選択し、作品をデータ化せずそのまま提出したい場合は事前に教員にメールで相談すること)。データ形式については、授業内に指示する。

Grade Policy

期末の提出物【60%】と平常点(毎回の授業で課されるGoogle formを用いた小テスト&コメントペーパー)【40%】に基づき、総合的に評価します。単位習得のためには、6回以上の出席に加え、期末の提出物の提出が必須です。オンデマンド動画の配信は、youtubeを用います。