イスラーム史 52340002
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Purpose
過激派などしばしば否定的な報道がされるイスラーム教。しかし、その信者は世界で16億人を超え、今もなお増え続けている。そんな相反する二つの顔が伝えられるイスラーム教。危険と言われながら今もなお多くの人々を魅了するイスラーム教とは何なのか。本講義では、実際にイスラーム圏で教え伝えられているイスラーム史を紐解きながらその答えを明らかにします。ただ歴史を学ぶだけでなく、イスラーム史を通してイスラーム圏との関わり方を学びます。
Target
本講義では、イスラーム史の学習を通してイスラーム教の理解を深め、新たな視野や活躍の場を広げることを目標とする。また、国際社会において偏ることのないイスラーム教の歴史と知識を身につけることによりイスラーム圏とのコミュニケーション能力を高め、卒業後に役立てることを到達目標とする。
Contents
ガイダンスとイスラーム圏情勢 講義全体の説明とイスラーム史を学ぶ意義を考えるため現在のイスラーム圏の経済状況やソフトパワー(文化、ポップカルチャーなど)について概説します。
イスラーム教の誕生 当時の時代背景や地域情勢を手掛かりに預言者ムハンマドがイスラーム教を起こした理由とイスラーム教が受け入れられていった理由を説明する。イスラーム教の聖典クルアーンの成立についても説明する。
スンナ派とシーア派の決裂 現代も続くスンナ派とシーア派の対立。ウマイヤ朝時代にスンナ派とシーア派が決定的に分裂した事件の内容と決裂した理由を説明する。
イスラーム哲学と神秘主義 ギリシャ哲学の流入により哲学と宗教の融合を試みたイスラーム哲学と、絶対的存在とされる神との神秘的合一を目標としたイスラーム神秘主義について説明する。
十字軍遠征 十字軍遠征期におけるキリスト教勢力とイスラーム勢力の攻防を説明し、十字軍遠征がもたらした西洋社会とイスラーム社会の明暗について解説する。
オスマン帝国の崩壊とイスラーム過激派の誕生 オスマン帝国末期、アラビア半島で生まれたイスラーム復古運動とオスマン帝国崩壊を契機に誕生した現代のイスラーム過激派について説明する。
現代イスラーム社会とシーア派の革命 サウジアラビアのワッハーブ主義、イランの法学者の統治論、トルコとカタールが支援するムスリム同胞団などイスラーム教は現代に様々な政治哲学を生み出した。その内容と現代に与えた影響について説明する。
近代化とイスラーム社会 これまでの授業を振り返りながら、イスラーム圏でイスラーム教がどのように根差し、秩序を形成しているかを整理する。そのうえで、イスラーム圏とのコミュニケーションを考察する。
References
後藤 明『イスラーム世界史』 (角川ソフィア文庫)
Task
学期末試験はレポート提出です(2000字程度)。こちらが提示したテーマを基に論述し、期限までに提出してもらいます。
Grade Policy
学期末試験が60%、途中で提出を求めるミニレポートが20%、授業態度・参加度が20%という割合で総合的に評価します。欠席、遅刻や途中退席は減点対象とします。
Message
人それぞれ人生にはターニングポイントがあります。その時、何を選ぶのか、それとも何もしないか ─。その後の人生は大きく変わってきます。新しい世界や歴史を知ることは自分の人生を変えるターニングポイントの1つです。ぜひ一緒に頑張りましょう。